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コンシェルジュブログ

コンシェルジュ : 細谷 健一
【2006年4月18日[Tue]】

素顔のフィリピン~オランゴ島・渡り鳥の楽園

オランゴ島はセブ・マクタン島の東、およそ4キロ先に位置し、マングローブに囲まれた自然豊かな島だ。オランゴ環礁最大でもあるこの島の西側(マクタン島側)には集落もあり人も住んでいるが、島の東には広大なマングローブ湿地が広がり、シギ・チドリといった渡り鳥の楽園になっている。1992年、オランゴ島地方議会は島を野生生物保護地域して宣言、2年後の1994年には水鳥と湿地の保護に関する国際条約である「ラムサール条約」に登録される。



 島の港からトライシケル(バイクタクシー)で15分ほど走ると、Olango Island Wildlife Sanctuaryに到着する。入口にはサンクチュアリを管理するネイチャーセンターがあり、中にはここで見られる鳥の資料などが置いてあるが、希望すればスタッフがバードウォッチングの案内をしてくれる。5800haあるサンクチュアリの殆どは汽水域からなり、フタナバヒルギやマヤプシキを中心に約30種のマングローブで構成されている。

夏の間に北極圏で繁殖を終えた水鳥たちが日本や中国を経てここオランゴ島に飛来し、越冬するのは11月から3月ころまで、鳥の種類はダイシャクシギやオバシギといったシギ・チドリ類が多く見られる。私は成田から4時間ほどでここセブ島に到着したが、はたして彼らは日本から何日くらいかけてやってくるのだろう。余談ではあるが、帰国後成田から自宅へ向かう途中、利根川河口付近でシギの一団を見かけた。彼らが、数日前にオランゴ島で出会った一団ではないかと考えると何か感慨深いものがあった。
さらにここは、越冬する渡り鳥の他にオーストラリアやニュージーランドと、さらに南へと渡る旅鳥の重要な中継地点にもなっているという。旅鳥は北極圏から赤道の遥か彼方まで何千キロも往来し続けているのだ。
 今、この豊かな渡り鳥の楽園が深刻な問題に直面している。マングローブ林の伐採である。保護地域以外の、島沿岸部のマングローブ林は薪利用の為の継続的な伐採により現在までその多くが失われてきており、伐採による環境の変化がもたらす保護地域への影響が危惧されている。これに対しては一部の島の住民らが立ち上がりマングローブの植林やエコツアーを企画するなど、島全体の自然環境の保全と持続可能な開発に取組んでいる。
オランゴ島はマクタン島からわずか4キロの距離にありながら、訪れる日本人はまだまだ少ない。セブシティの喧騒や高級リゾートに少し飽きたらぜひ行ってみることをお勧めしたい。



 行き方 マクタン島のシャングリラの近くにある港から約20分
 料金 片道約20ペソ(50円くらい)
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