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コンシェルジュブログ

コンシェルジュ : 深山 哲夫
【2006年7月7日[Fri]】 海外

アルゼンチン音響派♪フェルナンド・カブサッキ

ついに、近年日本の音楽ファンの間で話題の、
「アルゼンチン音響派」と呼ばれる音楽家、

フェルナンド・カブサッキ(Fernando Kabusacki)
サンチャゴ・ヴァスケス(Santiago Vazques)
アレハンドロ・フラノフ(Alejandro Franov)

の来日公演に遭遇することができた。

場所は大阪ミナミの新世界。
経営難でひっそり静まり返る商業施設8階の、
音楽空間「BRIDGE」だ。

ガラス張りの向こうには、暮れゆく大阪の街を見下ろすことができる。
時折、ガラスの向こうをジェットコースターが走って行くが、
防音ガラスなのか音はあまり聞こえない。
何だかシュールで不思議な空間だ。

予定時刻の夜7時を過ぎても、なかなかライブは始まらない。
ブエノスアイレスから来たミュージシャン達は、ずいぶん前からすぐそこで、
お客さん達と写真を撮ったりしているのに。
「アルゼンチン時間だ・・・。」

7時半を回り街の景色が暗くなりはじめた頃、
ようやくミュージシャン達は定位置に付き、
静かに演奏ははじまっていった。
彼らが音を鳴らすと、もうそこは別世界になった。

何だろう、この世界は!
湧き上がっては、押し寄せる音の波。
浮遊感とグルーヴ感。

「音響派」というジャンルは、どうも小難しい印象を持っていたが、
彼らの演奏はとっても自然で、とっても自由で楽しい。
次に何が起こるかも分からないわくわく感がある。
その「未来」を感じさせる音世界は、夜10時半まで繰り広げられた。

今回のライブは、その道で知られる日本人ミュージシャン、
山本精一・勝井祐二(ROVO)、内橋和久たちとのコラボレーション。
彼らは数年前から親交を深め、東京やブエノスアイレスでのセッションを、
すでに数枚発表している。
東京公演のゲストは、UAだったそうだ。

アルゼンチン人と日本人。
地球の裏側の異なる文化に生きるそれぞれのミュージシャンが、
同じ世界を作り出し、感性を共有する時間!
やはり地球に住む人類、皆つながっているのだと確信する。

このアルゼンチン音響派の濃密なライブは、
ブエノスアイレスでのある夜を思い出させた。
夜な夜な、手当たり次第にライブに通ったブエノスアイレスで。
一度、音響派系のライブを体験したことがある。

始まったのは夜の11時すぎ。
薄暗い小さな会場での、エレキベースとドラムだけのライブ。
演奏したベースの音を録音し、その音の上からまた音をどんどん重ねていく、
ミニマル(反復)音楽?のようなスタイルで、
不思議な「音の宇宙」を紡ぎだす。
淡々と音を鳴らす青年2人。
うんともすんとも言わず、静かに聴き入る人達。

夜更かしに慣れていない私達は眠りそうになるが、誰も眠っている様子は無い。
夜中の2時を回って、それは大きな歓声と拍手で終わった。

きっと今夜もブエノスアイレスのあちこちで、
刺激的で実験的なライブをやっているに違いない。
そんなブエノスアイレスの夜を、また過ごしに行きたくなった。



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